橋の紹介
後楽橋(こうらくばし)

全長:21m 全幅:22m
構造:鋼製 アーチ橋
完成:昭和2年(1927年)

後楽橋は、千代田区三崎町と文京区後楽の間で、水道橋西側(専大通り)が神田川を渡る橋です。 JR水道橋駅西口から後楽園遊園地に行く道で、この橋の上には外堀通りを越える歩行者専用の橋があり、水道橋(後楽園)ブリッジと呼ばれています。

後楽橋は震災復興事業によって造られた橋で、橋名はもちろん小石川後楽園から付けられています。後楽園という名前は、范仲淹の著作「岳陽楼記」のなかの、「天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」から。

江戸時代、後楽園一帯は徳川御三家水戸藩の上屋敷があったところ。維新後、水戸藩上屋敷跡は、軍備の近代化を推進する明治政府によって、東京砲兵工廠が建設され、陸軍の官営軍需工場として、関東大震災で壊滅的な大きな被害を受けるまで、大砲や小銃などの兵器を製造する大工場でした。震災後、砲兵工廠は復旧工事が行なわれたものの、昭和8年(1933年)に九州小倉に移転し、跡地は後楽園球場・遊園地となり、小石川後楽園も昭和13年(1938年)から一般公開され、現在に至っています。

後楽橋
後楽橋